自転車日本一周13日目 雨で真っ暗闇の山道を3時間、福島県棚倉町へ

から / 2020年6月19日 / 自転車日本一周
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朝9時に車を清掃して駐車場に返し、自転車を漕ぎだす。

宇都宮から北進し、次の目的地、福島県の一之宮神社「陸奥國一之宮 都都古和氣神社」だ。ここはセット?で3km離れた場所にもう一つ一之宮神社「陸奧國一之宮 八槻都々古別神社」がある。

一都道府県に一つの一之宮神社に行けば良いルールなので、おそらく1つ参拝して帰ってくるだろう。

しかし、この福島県東白川郡棚倉町にいくには、那須の山を登って超えるショートカットが存在する。

山道を避けて、白河市を通れば、およそ100kmの道のり。

山道を通れば、80kmの道のり。

通常20kmくらいの差なら40kg以上の装備を付けたマウンテンバイクでは、断然、白河市を通る平坦な道を選んだ方が絶対にいいし断然早く着くに決まっている。

なので、その予定であったのだが…..

まず午前中はどの道同じルートなので北進、宇都宮市白沢町の歩道と車道の用水路なのか小川なのか水車が設置してあり、その美しさに圧倒された。

お母さん、日本は美しい国です。

栃木の自然は本当に美しい。

流れている川も一つ一つが写真に収めなければ気が済まない美しさで、一つ一つがCMになる。

この先、東北地方の川にも期待したい。

そして、美しい景色があるたびに走行中の自転車を止め、または逆戻りして撮影しないと気が済まないので全然進まなくなってきた。笑

この日は猛暑だった。

100%オレンジジュース1リットルや公園の水、天然水2リットルを流し込んで進んでいく。

夕方になると朝から何も食っていないので、急激にお腹が空いてしまった。

昨日、宇都宮に横浜家系ラーメンがあって、それを泣く泣くスルーしてきたことがぶり返してきたために、GoogleMapで家系を検索するとす3kmくらい遠回りになるだろうが、あった。

家系ラーメンは、豚骨ベースのラーメンが絶妙に美味いだけでなく、ご飯おかわり無料の為に、800円でお腹が一杯になるし、何よりも一度行ったら最後、半端ない中毒性がある。

なので3km以上の遠回り覚悟で午後4時過ぎに行った。

悶絶するほど美味く、ご飯3杯食べてしまったので、腹がはちきれるほど満腹になった。

本当は夕方だからそろそろ野宿先の公園を探してもよい頃だったのだが、撮影に夢中になってあまり進んでいないのと、家系ラーメンで満腹になって燃料満タンとなったとあらば、満タンの燃料を使い切るまで夜中になろうが走りきるしか道はない。

それほどまでにエネルギーが満たされたのだ。

なので、那須の山道を通れば、残り40kmで福島県東白川郡棚倉町に到着すると出るので、YouTubeで山道である福島県道60号線を検索してみたら、出た。しかも、ちょうど自分のいる近辺の那須から棚倉町までで完全に一致、早送りの動画で全工程を確認できた。

動画を見てる際に、「登り、登り、下り、下り、下り、下り、、、」と自分で声を出しながら真剣に山道の傾斜加減と登りと下りのどちらが多いかを検証した結果、断然下りが多く、登りが少なく緩やかであるとその時は思った。

山道の経験は自転車お伊勢参りで箱根の峠越えを真冬の深夜に経験しているので、まぁ大丈夫だろうくらいに思っていた。

ルートを設定し、走り出す。

10kmほどは太田原市と那須市の平坦な美しい田舎道を走り、日が暮れた。

やがてそろそろ本格的な山道に入ろうとする直前辺りに動画にもあった道の駅があったので一応トイレ休憩に立ち寄った。

トイレが終わると雨が降り出してきた。かなりの勢いで2mmほどだろう。

道の駅には屋根付きで寝れるスぺ―スがあったから19時を回っていたのでここで寝てもいいと思った。

残りの行程は26km。

山道でなければなんてことはない。

しかし、この先は街頭一つない山道だ。

私の中で、イケる!というGOサインが出た。

この感覚が出た時はだいたいその通りの結果になる。

なので私は雨が降る中で山道、県道60号線に突入した。

予想外、動画で見たはずなのに、傾斜が厳しい、しかもこんなに上り坂が続いていたとは動画では確認できなかった。

ヘッドライトがなければ完全な暗闇、そして雨。

しかし、汗だくの中の雨は体をクールダウンさせ、逆にこの山道は日中は暑すぎて脱水症状になって登れないから、かえってこれで良かったと思った。

結局15kmくらいひたすら上り坂を2時間以上掛けて登り切り、明日は全身がものすごい筋肉痛で動けないだろうと思った。

この間4台くらいの車とすれ違ったり追い抜かされたりしたが、人がいるはずもない真っ暗闇の雨の山道で挨拶してくれる勇敢で優しいドライバーもいて、私もヘッドライトを上下に振って挨拶を返した。

栃木県と福島県の県境の看板のところで、本当に丁度上り坂の終焉を迎えたが、この近辺でぜいぜいぜいぜいよろよろとなるがままに自転車を漕いで登っていたら崖から転落する30cm手前で間一髪で助かった。

崖の頂上に崖下からの木が生い茂っているので崖という危機感なく近づいてしまう。

福島県境看板以降あとはひたすら11kmほどの下り坂だった。

登りは汗だくで雨でクールダウンで気温に関しては快適だったが、下り坂となれば途端に風を受けるだけで体は寒くなったので、上下のシャカジャーを着て寒さを凌いだ。

そしてとうとう福島県東白川郡棚倉町に到着した。

最初に遠くに見えたのはとても美しいパチンコ屋だった。

到着するとドラッグストアがあり、セブンもある。

田舎の山間の町なのにとてもいい雰囲気だ。

ドラッグストアの駐車場でGoogleMapで公園を検索。

江戸時代の棚倉藩のお城跡の城跡公園が近くてお堀の水を感じられそうでいい感じだ。

1kmほどで到着した。

広々とした美しい東屋があって贅沢すぎる。

黄色い街頭も煌々とついていて、これはおそらく一晩中点いてる感じで近隣住宅もあって寂しくない。

公園での野宿は本当に寂しい、言葉に言いようのないほどの「寂しさ」に襲われる。

これは孤独感とは違う。ただただ寂しいのだ。

だから黄色い街頭と近隣住宅は本当に有難い。

芝生も美しい。

これは山道を戦い切ったことへの神社の神様からのご褒美だと思った。

この日は棚倉町に到着すると同時に雨がやんだが、現地の天気予報はまた深夜0時からしっかりと雨が降る。

綺麗で広い東屋があって良かった!

夕食は家系ラーメンを食っていたので、あとは昨夜から買って食べてなかったシュガーパンを食べれば十分だった。

体を水で濡らしたタオルで拭いてリフレッシュして歯を磨きブランコを漕いでみた。

東屋の下にテントを張って、美しい芝生とお堀、「ブーブーブーブー」なぞの鳴き声を上げるお堀の生物をBGMに幸せ過ぎる眠りについた。

予報通りに深夜に雨が降ったが、全く濡れないために心地よいテント泊となった。

▽動画はこちら▽

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